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パラリンピック

パラリンピックとはオリンピックと同様に4年に1回開催されるイベントで、身体的な障害を抱えた選手が参加する世界大会です。
パラリンピックはドイツのボンに本部を置いている国際パラリンピック委員会が主催しており、その原点とされているのが1948年にイギリスにあるストーク・マンデビル病院で16名の車いす患者によるアーチェリー大会が開催されました。
ちなみにこの大会に参加した患者は第二次世界大戦で負傷したイギリス兵で、リハビリを目的としたとも言われています。

この大会はドイツ出身のルードウィッヒ・グットマン医師が提唱したもので、「将来的にこの大会が真の国際大会となり、障害を持った選手たちのためのオリンピックと同等な大会になるように」という展望を語っています。
その後この大会は毎年開催され、1952年にはオランダの参加を得て国際競技大会へと発展していき、これが第1回国際ストーク・マンデビル大会となりました。ちなみに第一回大会は130名が参加しました。
1960年にはオランダだけでなく、イギリス、オランダ、ベルギー、イタリア、フランスの5ヶ国による「国際ストーク・マンデビル大会委員会(ISMGC)」が設立され、グットマン医師がその初代会長に就任しました。
そしてこの年にイタリアのローマで23ヵ国・400名が参加した国際ストーク・マンデビル大会が開催され、のちにこのローマ大会が第一回パラリンピックと位置づけられました。

その後当初は車いす使用者だけが参加していた大会も脊髄損傷者に加え視覚障害者と切断の選手が出場するようになり、1985年にIOCがオリンピック年に開催する国際身体障害者スポーツ大会をパラリンピックと正式に同意し、1988年にソウルでICC主催による「ソウルパラリンピック」が開催され、61ヶ国・3057名の選手が出場しました。
この大会はオリンピック組織委員会が初めてオリンピックとパラリンピックを連動させた大会であり、のちのパラリンピックの主流となっていくのです。