ワールド・ベースボール・クラシック
日本人にとって「ワールド・ベースボール・クラシック」と聞くと今でもあの興奮のシーンを想像できる人も多いと思いますが、
まだ非常に歴史の浅い大会なのです。
「ワールド・ベースボール・クラシック」とは野球の世界一を決定する大会の事で、世界野球ソフトボール連盟が公認する大会です。
サッカーワールドカップの野球盤と言えばわかりやすいでしょうか。
World Baseball Classic(ワールド・ベースボール・クラッシック)の頭文字から取られた「WBC」としても馴染みがありますが、このWBCを開催しているのは「ワールド・ベースボール・クラシック・インク」という団体で、この団体はメジャーベースボール(MLB)機構とMLB選手会によって立ち上げられました。
■ワールド・ベースボール・クラシック開催の経緯とは
野球は元々アメリカ・カナダなどの北中米地域と日本、韓国、台湾などの東アジア地域で人気の高いスポーツで、サッカーのような全世界的に人気のあるスポーツではありませんでした。
そこでベースボール(野球)の人気を世界へ広げていきたいMLBの戦略の一環として開催されたと言われています。
この背景には1990年代後半からアメリカのプロリーグのMLBに北中米カリブエリア、ベネズエラ等の南米、日本や韓国、台湾などの東アジア、オーストラリア等のオセアニア、オランダやイタリア等のヨーロッパ出身の選手が増えて、メジャーリーグが一気に多国籍化しました。
この多国籍化によりMLBは世界戦略を積極的に推し進めるようになり、今まで存在しなかった国同士の世界一を決める大会を開催しようと決めたのです。